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シーカヤックの楽しさ

 海の上の散歩。ちょっとした旅。
 シーカヤックに対するぼくのイメージです。

 もちろん、ハードなエクスペディションでシーカヤックをしている人もいます。
 たとえば日本一周とかドーバー海峡横断とかね。

 でも大部分のカヤッカーは、ぼくと同じか、もう少し距離が長いだけ。テントなどを持っていって、泊りがけとなると、結構本格的だと思う。それでも冒険まではいかない。


 ぼくは、おじさんになったせいか(あっという間になっちゃった。この間まで若い方だと思ってたけど・・・)、最近そんなに肩に力をいれずに、ウォータースポーツを楽しみたいと思うんです。

 そんなぼくにとって、お手軽で、マイペースで遊べるのがシーカヤッキングのいいところです。

 風の弱い、海が穏やかな朝。
 正直ダイビングをしようか、シーカヤックをしようか迷う。
 でも、2、3日前のうねりのことを思い出す。きっと海の中は透明度が良くないだろう。
 やはり今日はシーカヤックのための日なのだ。

 海用のキャップをかぶり、サングラスをする。ペットボトルを持って行く。
 シーカヤックにその日必要な装備を艤装する。
 そして海へ。

 遠くの島やカモメを眺めながら、ただ、なんとなくパドリングする。
 ほとんど無心。アタマはからっぽ。
 海から見る陸の景色は、印象が違う。
 ダイビングの時のボートから見る景色とも違う。目線がずっと低いのだ。


 さすがに腹が減ってきたので、ウエットでも食事ができるレストランに上陸。
 デッキにあがって、パスタとジュースを食べる。景色を楽しみながらゆっくりと。
 食後は、また海を眺めてボーっとする。

 とりあえず、仕事のことは忘れている。
 とても貴重な時間だ。






海の上を散歩しよう!



なんたって自由

海の上の散歩?それはシーカヤックのことです。
 シーカヤックでのんびりパドリングしながら、海の上を移動するのは、なんとも気分がいいんです。
 陸からそれほど離れていないのに、すごい解放感。だいたい海の上に道なんてないわけで、どこを通ったってかまわないんですよ。(港や東京湾にはルールがありますけど)

 自由。
 海の上を自由に移動できることを覚えてしまうと、車で道路を走るのがうざったくなります。ルールや危険が多すぎて。現代ストレス社会の縮図ですね。

海の上から見る景色というのも新鮮です。陸を海から眺めるなんて、なかなかチャンスがないです。
「ここは海から見るとこんな景色だったのか」とか「ここにこんな入江があったのか」とか「あんなところに家があるんだ」とか、そんな感じです。



プライベートビーチの楽しみ

あと、おもしろいのは海からでないと行けない入江や島に行けること。そういう場所は、ほとんど人が来ないわけで、プライベートビーチ状態です。でも最近はシーカヤッカーが増えてきたので、三浦半島あたりだと、人に会わないということはありませんが・・・

シーカヤックにはハッチがあってここを開けると荷物が積めるようになっているんです。濡れてもいい物はそのままで、濡れて困る物は防水バッグに入れて、シーカヤックに積み込みます。
 例えば、ポータブルコンロとコーヒーなどを持って行くと、プライベートビーチでゆったりコーヒーブレイクを楽しめたりします。もちろんその場で取った魚なんかも料理することもできます。

ひっそりとした入江で、コーヒー片手に景色を眺めたり、本を読んだり、大声で歌ったり、そんな時間と空間を楽しめるのは、人によってはですが、すごく贅沢なことです。都心の高級ホテルで過ごすよりも、こっちのほうがいいという人はいるはずです。



運動不足の解消

他にシーカヤックのいいところですが、運動不足の解消になることです。上半身を使うことが多いですが、足をふんばってパドリングするので、下半身もある程度は動かします。
 月に2回、できれば週に1回海に出るようにすると、かなり腕力が戻ります。あと持久力も。

目的地を決めて、行って帰るというのが基本ですから、目的地までの距離を自分の体力に合わせて決めます。絶対に元の場所までは帰りたいわけですから、疲れたって頑張るしかない、そういうところも体力がつくポイントです。



ポイント探しや釣りに

Nagisaマスターはダイバーです。釣りはやりません。
 ダイバーというのは、魚がいそうなポイントを絶えず探している種族です。
「あの根にはいそう」だとか「あそこは魚影が濃い」などと陸から見ている時も、ダイビングボートに乗っている時も考えているわけです。
 そういう人にはシーカヤックというのはすごく便利な物でして、大きな船だと近寄りにくい磯や根にも簡単に近づけます。

Nagisaマスターは、シーカヤックの後ろにマスク・フィン・スノーケルを積んで、「ここはいい!海の中が見たい」と思ったら、3点セットを身につけてそのままドボン、です。
 いやー極楽ですね。
 これでいくつもポイントを見つけました。

釣りをやる友人は、シーカヤックに釣り竿を立てるオプションを装着しました。これで簡易トローリングをしているわけです。
「ミニ松方弘樹か!」ってツッコミを入れたくなります。
 そして後ろにはクーラーボックスを括りつけています。なんと楽しそうなカヤックでしょうか。

 あなたもシーカヤック、いかがですか?







 シーカヤックを始めたい方へNagisa的オススメ


 シーカヤックを始めるには大きく分けて2つの道があると思います。





 ひとつはいわゆる多くの人が目にするシーカヤックで、これは見た目がカッコイイし、スピードが出る。長距離もこなせるようになっています。
 しかしこれを乗りこなすには、スクールに入ったほうがいいです。


 もうひとつはシットオンタイプのカヤックで、海外のリゾートでよく見かけるものです。これは船も安定しているし、初心者が気軽に始めることができます。


 初めてシーカヤックをやりたい人が選ぶのは、もちろん前者です。カッコイイですから。
 まだ20代で体力もある人は、これでガインガインカヤックをやるといいのですが、中高年の方で、まあやってもせいぜい月に一度くらいという方は、見栄をはらないでシットオンタイプの方が、楽ですし、長く続けられると思います。

 そんなに距離を進む気がないのならシットオンで十分、たいしてやらないくせにオーバースペックな道具を持つのはかえってかっこ悪いのでは・・・と余計なお世話かもしれないけど、そう思います。


 シーカヤックに適したゲレンデはこちら




 










シーカヤックを安全に楽しもう!


 シーカヤックが初めてのウォータースポーツという方は、絶対にスクールに入ってください。まじめに危険なことがあります。

 ぼくの経験からそうおすすめします。
 ぼくはダイビングとサーフィングを15年くらいやっていて、数年前からシーカヤックを始めました。
 だから、シーカヤックのことは知らなくても、海のことは割りと知っていたのです。

 例えば風の読み方とか、うねりと波の違いとか、潮目とか、どこまでのうねりだったらその日海に出ていいかとかそういうことです。

 それでも何度かシーカヤックで「やばい」という目に遭いました。

 一番印象深いのは、風もなく穏やかな春の日のこと。 まあ近場の海を2〜3時間周ってみようと、漕ぎ出したんです。
 午前中は穏やかだったんですが、気持ちが良くて結構遠出してしまい、午後になるとオフショア(陸から海に吹く風)が強く吹き出しました。
 こういうことってよくあることで、特に春は風が強いので、気をつけるべきでした。
 風が強いため、海面は波が立ってきました。
 こうなるとカヤックなんて木の葉のようなもので、どんどん沖に流されます。
 全力でパドリングしても陸に近づけないので、方針を変えて、風下で陸がある方向へ進路を変更しました。流されつつ、少しでも陸に近い方へ進み、なんとか上陸できました。

 そのときすごく気をつけたのは、カヤックから沈脱しないようにすることです。カヤックから出てしまうと、その状況では再度カヤックに乗るのは無理だと思いました。そうなるともう漂流です。

 ぼくはサーフィンとダイビングで何度か流された経験があったので、流されること自体に恐怖はありませんでした。
 流された後、遠くに漂流しないシュミレーションは、海に入るときには必ずする癖がついていました。

 あのとき沈していたらかなりやばかったと思いますが、シットオンのカヤックなら沈しても、再度カヤックに乗り込めたなあと思いました。

 で、繰り返しになりますが、海に詳しくない方は、絶対にスクールに入ってください。
 カヤックを売るだけの店は避けてください。
 それから最近のカヤックブームで、海経験が数年程度でカヤック屋をやっている人もいるので、そういう店も避けたほうが無難です。




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