海辺の暮らしの良し悪し


海辺暮らしに憧れる方は、多い少ないはともかく、確実にいらっしゃるのではないでしょうか?
 いつかは海辺に暮らしたいけど、実際の暮らしはどうなんだろう?という疑問に少しでも参考になることが、この章のテーマです。

Nagisaマスターは相模湾の面した海辺に住んでいまして、前は海、後ろは山という立地です。この二つの自然に挟まれた立地を「海山辺暮らし」とNagisaホームページでは呼ぶことにしたいと思います。

こういう立地は、日本には割りと多いんではないでしょうか?あくまでも直感ですが…

今のすみかは、自然に恵まれた良い立地で満足しています。でも、何でもそうかもしれませんが、良いことと悪いことがありまして、住んでみないとわからないそんな良いところと悪いところをご紹介します。

本来ですと日本の海辺の暮らし全般に当てはまることを書きたいのですが、Nagisaマスターは相模湾東部にしか住んだことがありません。とういわけで、この章で書かれたことの多くは、相模湾付近、もっというと湘南あたりのことが前提となっています。



ところで海辺に住むといっても、実際暮らしてみると立地にいくつかのパターンがあることに気がつきます。そのパターンによってライフスタイルが変わってきますので、引越しを考えている方は要注意です。

『いつかは海辺の家で暮らす』という本の著者である加藤さん、植村さんは、海辺の家のロケーションA-1・A-2・B-1・B-2の4パターンに分けています。

Aは海岸線に建つ場合で、Bは海岸線ではないが海まで徒歩圏内と大きく分かれます。

A-1は平地にあって目の前が海の家
A-2は崖っぷちなどの高台にある家
B-1海辺から内陸に少し入った家
B-2海辺から内陸に少し入った高台の家

 と、まあこんなふうに分けられると…。すごいですね。

この分け方はだいたいNagisaマスターも賛成です。
 僕が見聞きする中で多いのは、海辺の暮らしがしたくて引っ越してきたけど、海に徒歩で行けない場所で、結局海に行かなくなってしまったとか、あるいはもっと海に近いところに引っ越した、というケースです。
 このボーダーですが、歩いて20〜30分がギリギリ限界だと思います。
 ちなみにNagisaマスターは徒歩3分です。家から海が見えますが、海岸線ギリギリには建っていません。先ほどの分類では、B-1に入るかなと思います。





海辺暮らしの良いところ
















「海山辺暮らし」の良いところ



気軽にウォータースポーツ

 Nagisaマスターはサーフィン、スキューバーダイビング、シーカヤックをやりますので、海まですぐの立地はありがたいです。窓から海のコンディションをチェックしてすぐに行動を起こせます。

 例えば金曜の夜飲んで遅く帰って、土曜の昼近くまで寝ていたとします。そんなときでも昼メシを食ってから、海に遊びに出られます。

 ウォータースポーツをする方は立地には気をつけたほうがいいです。特に器材が重い、ウインドサーフィンやボート、シーカヤックをやる方は、先ほどの分類でいうA-2やB-2に当たるところに住むと、あまりメリットがありません。

 加えてカートなどで器材を運ばなければならない場合、家から海までの経路に階段などがないかも重要です。Nagisaマスターは家を選ぶ際、そのことは注意しましたので、家から海までの最短距離がすべてスロープです。



自然に囲まれてる安堵感

 波の音、森の葉のこすれる音、リスの鳴き声、鳥のさえずり、風の匂い、潮の香り、そうしたいろいろな要素が人の心には知らず知らずに影響してくるということが、住み始めて良くわかりました。
 そういえば都心に住んでいた頃は、割と気持ちがいらだったりして細かいことで腹を立てていました。

 今はそんなことはありません。週末家にいると気持ちの奥のほうがほぐれていく感じが確かにあります。
 オススメなのは、道のどん詰まりで、奥に家がなく、自分の家が山際で、隣の家と距離があって、プライベート感が高ければ高いほど、のんびりゆったり感が増します。少し高台になっていると海も眺められます。
「限られた人しか付近にいない」というのはなんとも安心できるものです。

 ただこのような自然がたくさんある感じというのは、都心へ通えるエリア、例えば湘南エリアでは藤沢、辻堂、茅ヶ崎あたりでは味わえなくなりつつあります。




アレルギー症状などの病気が和らいだ

 家族の一人がアレルギーの気があったんですが、それが和らぎました。知り合いでも、子供のアトピーやぜんそくが軽くなったという人は結構います。ただ夏の昼のような陽射しが強いときは要注意です。かえって症状が悪くなることもあります。穏やかな気候の日に適度に潮風を浴びるのが良いと思います。
 海まででなくても、家の空気自体が湿気を含んでマイルドになっている気がします。それは特に冬に感じます。



周りの人のゆるさ

 Nagisaマスターの住んでいるあたりの人は、みんなノンビリしていて、極端にいやな人や変な人はいません。以前都心に住んでいるときは、細かいことにうるさいとか嫌味な人がいましたが、そういう意味で暮らしやすいです。

 また、まわりにウォータースポーツをやる人が多いので、趣味の話で盛り上がれるのもいいですね。例えばシーカヤックでちょっと離れたところまで行って帰ってきた話しをしますね。今だと「すごいね。やるね」みたいな反応ですが、これがウォータースポーツをやらない人だと「えっ、いい年してそんな危ないこと」という感じです。そりゃ危ないけどさあ…

 あとちょっとしたことですが、ラフな服でぜんぜん気兼ねないです。相手もダラっとした服装ですから。些細なことですが楽でいいです。



空いている

 郵便局、図書館、役場、病院とか、スーパーなどなど、そういう生活上のサービスがどこも空いています。しかもどこも駐車場がたっぷりあって車で行けて、待たなくていいので、その点も都心に住んでいたころよりもストレスが少ないといえます。






海辺暮らしの悪いところ


















「海山辺暮らし」の悪いところ



通勤に時間がかかる

 都心に通うには少し遠いですね。
 でもまあ、通勤時間中に本を読んだり、仕事をしたりできますので、家で雑用に追われるよりは自分の時間が持てます。これは考え方ですね。都心に住んでいた頃は、遅くまで仕事をするか、飲んでるかで、結局寝る時間は今と変わらず、自分の時間も十分取れませんでした。



虫が出る

 タヌキ、リス、ゲジゲジはいいとして、ムカデ、ヘビは刺されたり、咬まれたりすると実害があります。ムカデはナニゲに家の中にいたりするので、歩くとき座るときは気をつけるようになりました。
 シロアリ被害も多いです。中古住宅を買う方は特に要注意。
 海辺ギリギリに家を建てている方は、海辺の生き物が家の中にナニゲにいたりするようです。例えばフナムシとかヒザラガイとか。あまりギリギリ海辺に家を建てるのは、Nagisaマスターとしてはオススメしません。

 自然が多いということはそれだけ虫や動物が多いということでして、それは本来の姿なんだと思いますが、都会から引っ越してくる方で、虫の嫌いな方はちょっと覚悟したほうがいいでしょう。



塩害

 先ほどの分類のA-1・A-2のエリアでは塩害を覚悟しなくてはなりません。とにかくいろいろなものが錆びます。
 家の外のものはもちろん、家の中のもの、例えばコンピュータ、ステレオ、テレビなどの家電も潮風と夏の湿気でダメになります。

 B-1・B-2のエリアですと塩害はそれほど深刻ではありません。ただ自転車がすぐに錆びるとかエアコンの室外機が錆びるので、すぐにダメになってしまうということはあります。海辺仕様のエアコンがあるという話を聞いたことがあります。

 また錆だけではありません。窓ガラスなどは、潮でベトベトに曇りますので、ケッコー頻繁に、例えば週1とか月2で窓掃除をしないと、外が見えなくなってしまうこともあります。





 土地の形状や自然環境にもよりますが、たいてい海辺は風が強いものです。季節や時間帯で吹く風の向きが変わります。

 Nagisaマスターの住んでいるあたりは、午前中がオフショアで午後がオンショアの風が吹くため、洗濯物は午後の早い時間に取り込まないと、潮風で少し湿った感じになります。

 近くに砂浜がある友人の家は、風で飛んでくる砂で、透明な窓ガラスが曇りガラスみたいになってしまったり、家の中に砂が入るので、海側の窓が開けられないということでした。

 防風林があっても、風が防げるわけではありませんので、要注意です。



台風などの天災

 住むエリアにもその場所がどういう状況なのかにもよりますが、海のギリギリに建っているような家の場合、当然ですが台風の時の高波や風には注意が必要です。家の周囲にさえぎるものがないような立地の時には、モロに風や波の影響を受けます。浸水や風で屋根が飛ばされたりといったことは起こりえます。

 地震のときの津波には特に注意が必要です。Nagisaマスターは引っ越す前に地元の図書館に行って、郷土史の本で関東大震災の時の津波やがけ崩れの被害を調べました。



 参考になりましたでしょうか?
 ちなみに何気ない海辺の一日を、以下に書きましたので、読んでみてください。

 海が好きな人はどんなにハードル多く高くても、海辺に来てしまうものです。
 いつか海辺でお会いしましょう。







海辺の暮らしの小確幸







 生きているといろいろなことがありますね。だからこそ日々の暮らしの中のささやかな喜びを味わいたいなと思うのです。いいですよね、小さいけれど確かな幸せ。小確幸=小さいけれど確かな幸せとは村上春樹さんのエッセイででてきた言葉です。

 海辺の暮らしの小確幸ってどんなことなんでしょう?
 Nagisaマスターですと、そうですねえ、朝起きると寝室の窓から森が見えるのですが、その木立の色合いが季節によって驚くほど綺麗な時があるんです。そういうことに気がついた時というのはなかなかうれしいですね。加えて、鳥の声、蝉の音、木々の枝を走る小さなリス、それらをじっくりと眺めているというのは、忙しい毎日の中では贅沢な時間です。

 他にもありますよ。夏の早朝、海辺はよく霧がでるんです。そんな霧の中、海辺の道や砂浜をゆっくり散歩するというのは、爽やかで少し神秘的でいいものです。ときどき立ち止まって深呼吸したり、背伸びしたりね。ほんとに大したことではないんですけどね。「ああ、いいなあ」って感じますね。

 海が見えるスーパーマーケットがあるんですが、夏の夜、短パンとビーサンでビールを買いに行ったりするんですね。まあよくあることなんです。
 ビニールの袋に詰めるコーナーがありますね。そこでビールを袋に入れながら、海の灯りを眺めているのもなかなかですよ。灯台、街灯、車のテールランプ、家々の光。意外にライトってたくさんあるんですね。それが海越しに眺められるんです。飽きないですね。

 仕事で疲れてしまうとか、何となく気分が落ち込んでるみたいな時がたまにありますね。そういうときに朝の砂浜を散歩するんです。時間にすると大したことはないんです。せいぜい30分くらい。そうするとびっくりするくらい気分が晴れているんですね。その後家のデッキで、丁寧に淹れたコーヒーを飲むというのも、小確幸ですね。

 あなたも海辺に住んで、小確幸を探してみませんか?







海辺の暮らし楽しみ 朝市







 海辺の暮らしの楽しみのひとつに朝市があります。朝市といっても場所によっていろいろなのですが、Nagisaマスターの住んでいるところは、漁協と農協と町の商店が協力してやっているやつで、日曜日の朝にやっています。

 気の早い人は7時頃から行列していて人気の物はすぐに売れ切れてしまいます。朝が苦手な人にはツライかもしれませんが、Nagisaマスターは平気ですので、まあ朝の港で新鮮な空気を胸に、海の様子を眺めながら列にならぶのも、それはそれでひとつの楽しみです。

 目の前に並んだ採れたての魚や野菜に目移りしている瞬間も、軽いコーフン状態になっていいですね。
 例えば、型のいいアジやイサキを手頃な値段で手に入れて、その日のうちに刺身にして食べるのは何度やっても飽きません。でたばかりの大根、茄子、キャベツなんて、どう料理して食べようか、あれこれ考えるだけでうれしくなります。

 朝市で買い物をした後は、焼きたてを売っているパン屋に寄ってまた買い物です。パン屋の袋を抱えて家に帰るのも小さいけれど確かな幸せですね。丁寧に淹れたコーヒーと焼きたてのパンで朝食です。窓の外には海がひらけていて、波の音が聞こえて、パンも一層おいしい、というわけです。

 もちろん朝食が終われば海に出ますよ。今日は何をしましょうか。







海辺の暮らし楽しみ 魚市場






 全国の漁港には、魚の直売所といいますか、市場みたいなのがあったりするのですが、それがだんだん進化?して、最近はコンクリートの固まりみたいな立派な建物に、地元の魚屋さんがいっぱい入っていて、ギャラリーがあって、イベント会場があって、温泉があって、会議室があって、みたいな感じになってきています。

 そこに観光バスが何十台もやってきて、おばさま方が安い魚を大量に買って冷蔵宅配便で自宅に送る、というのが一泊二日の格安旅行のひとつのパターンになっているらしいのです。もうこうなると旅情もなにもあったものではないわけです。

 それでも中には以前のままに、漁港の片隅で獲れた魚の直販をやっているところもあります。朝早く起きて散歩がてら漁港に行くと、陸揚げされた魚を生け簀や籠に入れて売っているのです。値段はスーパーと比べて安いとはいえません。スーパーのは海外の物が多かったりして、それに比べると地物ですから高くても仕方がないと思います。

 ただ鮮度は抜群で、サービスもいいです。例えば、刺身ならそのように、焼き物ならそのようにさばいてくれますし、ちょっと型の小さい魚や売れ残った干物をおまけしてくれたりということもあります。

 魚とクラッシュアイスがたっぷり入ったビニール袋をぶら下げて帰る家路というのはなかなか満ち足りた気分になれます。旬の金目鯛の煮付けやさんまの刺身、アジのたたきなどなどの旨さといったら!

 今日買った魚をどう料理しようか、どんな器に盛ろうか、酒は何にしようか、なんて考えながら海辺の坂道を登って、振り返ると朝日に燦めく海が広がっている。
 そんな海辺で暮らす喜びを一度でも味わうとやめられません。







海辺の暮らし楽しみ パン屋






 海辺の暮らしの楽しみはいくつかありますが、パン屋の焼きたてパンもそのひとつです。「おらの家も海辺だけど、焼きたてを売るパン屋なんてねえ」なんていう方もいらっしゃるかもしれません。そうですよね。

 たまたまNagisaマスターの家のそばには、パン屋が何軒もあるのです。それによくダイビングに行く東伊豆にも何軒かあるんですよ。というわけでNagisaマスターの行動エリアには困らない程度のパン屋がいつもあるという感じなんです。

 それで休日の朝はですね、起きるとすぐにパン屋に行くわけです。歯を磨いたり、何かする前にパン屋です。さすがにトイレと着替えはしますけど。
 パン屋にはさっき窯から出しましたという風のパンが並んでいます。今日はどれにしようか迷うのが楽しいですね。これぞというパンを選んで、家に帰るときの気持ちもいいものです。

 家に帰るとまず飲み物を準備します。コーヒーというのが定番ですかね。買い置きしてあるコーヒー豆を何種類か混ぜてミルで挽きます。お気に入りのカップに、ペーパードリップでていねいに淹れます。
 時にはエスプレッソ、カフェラテやカフェモカなんていうのもいいですよね。パンに合わせて何にするか選びます。甘めのデニッシュやクリームが入っているようなパンだとブラックコーヒーかカフェラテがいいですよね。パンがプレーンなものだとカフェモカと合わせるとおいしいです。
 朝に糖分とカフェインを摂る方が、夕方や夜に摂るよりも体にはいいですし、頭も冴えるみたいです。
 気に入ったパンとコーヒーを味わいながらゆっくりと楽しむ。そして目の前には海がある。イヤー極楽ではないですか。


おすすめのパン屋

335 Bakery Mahalo Mahalo(伊東)

パンの蔵(大磯)

BleDore(葉山)

Peter's(稲村ヶ崎)








霧の朝






 海辺にはときどき霧が出ることがあります。特に夏の朝に出ることが多いですね。海からの湿気を含んだ暖かい空気が陸に吹き冷やされて霧になるのだと思います。
 少し見通しが悪いなという程度の日もあれば、10m先が見えないような濃い霧の日もあります。
 普段だと海が見渡せるような場所が白く煙っている様子は、なんとも幻想的です。ちょっと高原か山に来たような錯覚に陥ります。朝日が昇ってだんだん明るくなると白のトーンが変わります。海からの風で白いモヤモヤが動いていくのがわかります。普段ははっきり見える山の稜線が今日は麓から真っ白。先まで見通せる真っ直ぐの道もちょっと先までしか見通せません。
 でもこんな海もいいものです。






鳥のさえずり、木々の葉音

















 海辺の暮らしの良さで、自分では当たり前になっていて、でも実はすごく恵まれているということがあります。こんなことを書くのも先日古くからの友人が我が家に遊びに来て泊まっていきました。

 サーファーでクライマーであり都心に住んでいる友人は、家から海が見えるとか潮騒が聞こえることを、いい環境だといっていました。ここまでは我が家に遊びに来る人のほとんどがそういうので、そんなものかと受け止めていました。
 友人がさらにいいといったのは、鳥のさえずりと木々の葉が擦れる音が聞こえること、潮の匂いがすること、そして海に行くのに家で着替えて水着で行けることです。

 確かに我が家の立地は丘の斜面に建っているので、海側は開けていて、反対側は山です。家の裏側は森なので、鳥はもちろんリスやタヌキが住んでいます。鳥のさえずりは、天気の良い日の朝や昼は、かなりのものです。鳥についての知識がないのでよくわかりませんが、何種類かの鳥が鳴いているのは間違いありません。
 その森は誰かの持ち物ということではなくて、自治体が所有しています。というわけで開発される心配がない代わりに、手入れもされていません。雑木が密生していて、風が吹けばザワザワと木々の葉や枝の音がします。嵐や台風の夜は、その木々の音は怖いほどです。

 ぼくはそれを当たり前のことだと思っていました。夏の蝉の音にいたってはうるさいとさえ思っていたのです。でも東京に住んでいるときにはこうした経験はできなかったわけで、それに比べればすごく豊かな環境にいるんだと、改めて思いました。












 潮の匂いというのも「そういうわれてみれば…」というたぐいのことです。風が海側から吹く時は、濃厚な潮の匂いがします。夏の暑い日の午後などにその匂いをかぐと、子供の頃、海へ旅行に行った時のことを想い出して懐かしい気持ちになります。時として、潮の匂いが森の草いきれと混じって、むせるような少し甘いような匂いになります。

 海に行く、特に海のそばに住んでいない人が海水浴に行く時というのは、荷物を持って、電車か車に乗って、海に着いたら海の家を借りて、着替えて、海で遊んで、帰りはシャワーを借りて、着替えて…ということが多いでしょう。
 サーファーの場合、車でポイントまで行って、車でウェットスーツに着替えて、サーフィンして、終わったら車に積んだ水の入ったポリタンクでシャワーを浴びて、着替えて…ということになるのです。

 海のそばに住んでいると、家で水着かウェットスーツに着替えて、後はビーサンを履いて海に行くだけです。持ち物といえばペットボトルくらい。帰りも潮にまみれたまま家に帰って、屋外の散水用のホースで砂をざっと洗いながして、そのまま風呂へ入ります。風呂からあがったら、海の見えるデッキでビールを飲みます。 
 これも「そういわれてみれば…」的な恵まれたことなんですね。






非日常の象徴としての海辺の別荘への憧れ












 ぼくは伊豆半島の海べりをウロウロしていることが多いんです。特に東伊豆の海べりをウロウロしていることが多いんです。このあたりって関東圏の余裕のある人の別荘地なんですよね。例えば真鶴、湯河原、熱海、伊豆高原、熱川なんて名前を聞いただけで、それっぽいですよね。
 川奈とか伊豆高原あたりで遊ぶことが多くて、ちょっと知っている人が別荘を持ってるんです。その人の話を聞くようになってから、別荘を持っている人の海辺の生活に興味を持つようになったんですね。

 週末とか、夏冬の長期休暇に滞在するというのが、普通の別荘の使われ方なんでしょうけど、さっき書いたぼくの知っている人は、働き盛りの頃は週末や長期休暇の利用だったんだけれど、定年退職後に東京から移住してきたそうです。別荘地に定住しているんですね。
 別荘地に定住するのは、生活環境がすごくよくて、それはそれで暮らしの楽しみはたくさんあるようなんですが、今回いいたいのは、別荘というもの自体への憧れです。いつも生活している場所とは別の自分の居場所。非日常としての別荘。たぶん日常生活から離れる旅行というものの役割と似ているのかもしれません。

 ちなみにNagisaマスターは別荘を持っていませんし、親しい友人にもそういう人はいません。というわけで、別荘への思いは想像とか推測なんです。
 現実的に考えれば、金がかかるとか、掃除したりメンテするのが大変そうだとか、いろいろあるんでしょうけど、まあそういうことは置いておいて、本来住んでいるところとは別の居場所がある嬉しさみたいなのはあるだろうなと思うわけです。

 Nagisaマスターの憧れる別荘というのは、普通のイメージにあるような贅沢なものではなくて、海辺の波打ち際に近いところに、ボートハウスのような小さな掘っ立て小屋で、最低限のものしかない建物です。日の出と共に海に出て、日が沈んだら波の音をBGMに酒を飲みながら読書という生活をしてみたいものです。


 小説家の原田宗典さんは多くのエッセイも書いてますが、そのエッセイ『買った?』の中で、原田さんが持っている八ヶ岳の別荘に触れる場面があります。八ヶ岳の別荘のことを考えると、別荘に行けなくても、あたたかい幸せな気持ちになる、とまあだいたいそんな主旨の文章でした。
 で、ぼくはそうなんだなあ、と単純に感じ入ったわけです。物理的に別荘に行って快適だということは当然あるんでしょうけど、自分の持っている別荘のことやそこでの暮らしを考えること自体が喜びだとか幸せ、というのは精神的な効用だと思うんですね。「自分の頑張ってきた結果」「ステイタス」「ゆとり」「別な行き場所がある」という気持ちなのかもしれませんし、もっと「心の安住の地」「逃避の場」「楽園」という部分もあるかもしれません。

 ぼくは別荘のそういう目に見えない価値に憧れるわけです。ぼくが海辺の暮らしに惹かれるのは、似たような部分に対してでして、物理的に過ごしやすいだけじゃなくて、その暮らしに象徴される人間として理想的な生き方への希望、もっというと不完全ながらも楽園に近づける希望があるからなのだと思うのです。









 って、少しややこしい言い回しになりましたが、たぶん多くの方も旅行なんかで、その気持ちの型として似たような思いをしたことがおありなんじゃないかと想像します。
 経験的にわかっているんですが、そういう気持ち−楽園的なものへの憧れ−というのはだいたい非日常性とセットで存在するわけで、それが日常になってしまうと、そういう気持ちはまた別の非日常性を求めるのでしょうね。
 旅行だから楽しいのであって、それが定住や暮らしになってしまえば、その楽しさは途端に色褪せてしまう、のと同じですね。

 とすると海辺の暮らしというのは、基の考え方に矛盾を、矛盾ではなくて絶えずある場所からある場所へと移動し続けるような暫定的なもの、なのかもしれません。












海辺リゾートの本屋の楽しみ

















 伊豆にスキューバーダイビングに行くことが多いんです。金曜日の夜に家を出て、金、土、日と泊まって月曜の早朝に帰ってくるということをよくします。
 伊豆に3泊すると、いくらダイブトリップといっても時間を持てあますことがあります。日中はダイビングして夜は酒を飲むわけですが、その間の夕方をどうするか?別に海を見たり、辺りを散歩したりしても十分楽しいんですよ。でももっと楽しいのが本屋へ行くこと。

 Nagisaマスターは普段の生活でも本屋好きなんですが、旅先で本屋に行くのも好きなんですね。ダイビングで伊豆に来て時間がたっぷりある時に本屋に行くというのは、旅先本屋巡りでもかなり上位の楽しみです。
 あまり行ったことがない本屋ですから、レイアウトが珍しいですね。
 それから時間たっぷりなので、いつもは見ないジャンルの棚もていねいに見たりします。女性雑誌のコーナーとか、妊婦向けの本とか見てると「おおそうかあ、世の中にはこういう本を必要としている人がいるんだな。よく考えたら当たり前だけど」なんて改めて感じたりします。
 

 旅先、海辺、時間の余裕という状況のせいでしょうか、こういう時に選ぶ本はいつもと違っていることが多いようです。例えば小説だと普段手に取らない作家の本とか、雑誌だといつもはダイバーを買うのに、こういう時はオーシャンライフを買うとか。そういうのもいいものです。
 唯一残念なのは、伊豆でNagisaマスター行くあたりにある本屋は規模が小さいことです。品揃えはチェーン店の本屋と似てますし、文庫本なんてあまり置いてありません。まして単行本なんてよほどのベストセラーでないと置いてありません。

 リゾートに望ましい本屋という点では、小淵沢のリゾナーレにある本屋さん(店名?)が品揃えも多く、オシャレな写真集も多く、コーヒーなども飲めて、店内も明るくゆったりしているので、「輝けリゾート書店ナンバー1」を差し上げたいと思います。
 伊豆にもあんな本屋があったらいいのになと思います。趣味よく選ばれた本、ゆったりした店内、おいしいコーヒー、そして窓からは伊豆の海、なんてなかなかいいではないですか?


マリーナの楽しみ方

















 マリーナといえば、ヨットやクルーザーを停泊させる港です。お金持ちのための場所という感じがして、ぼくらが行くようなところではない、と思ってしまいます。

 Nagisaマスターがマリーナというものをちゃんと認識したのは逗子マリーナでした。きれいな街路、別荘用のマンション、豪華なクルーザー、オシャレなレストラン、テニスコート、プールとその一帯が別世界になっていました。それできっとマリーナ=金持ちの場所と思うようになったのだと思います。
 ぼくらのような金持ちでない人は、確かにヨットやクルーザーを持つことはできませんが、マリーナを使えないかというとそうでもありません。
 例えばマリーナにあるレストランで食事ができます。カフェでお茶することもできます。ウォータースポーツをする方は、そのための道具(ガラミとかシートとかウェア類)を買うこともできます。













 マリーナにあるレストランなんて高そうだなと思われるかもしれません。確かにバブルの頃は高いメニューばかりでした。でも今はファミレスよりは高いですが、都内のホテルで食べることを思えば安いといえます。

 油壺にあるシーボニアにはマリーナ内にレストランがありますが、単品だと1000円程度からです。佐島マリーナにもレストランがありますが、平日ランチのコースで一番安いのだと2000円以下です。お茶だけなら数百円で、最近流行のカフェに行くよりも安上がりです。(最近できたカフェって値段が高くないですか?)
 マリーナのレストランはだいたい良い眺めのところにありますから、その眺めをゆったり楽しんで、食事も楽しむということを考えると、この値段はお手頃だと思います。ついでに疑似金持ち気分が味わえますし…

 窓から眺める海、空、船、灯台、おいしい食事、楽しいおしゃべり、ゆったり流れる時間。忙しい毎日だからこそ、そういう時間を大切にしたいですね。


逗子マリーナ

葉山マリーナ

佐島マリーナ

シーボニア









海辺のファミレスの楽しみ










 伊豆にダイビングに行くことが多いんです。
 ダイビングサービスにもよりますが、だいたい現地に9時くらいについてなきゃいけないんです。そうすると家を出るのが6時くらい。たまに渋滞していることがあるので、ちょっと早めに5時くらいに出るんですね。
 道路が空いていると早く着きそうになります。早く着いてもやることないから、時間を潰そうと、まあそんなことを考えるわけです。

 そんなときですね。熱海とか伊東とか沼津あたりの国道沿いにファミレスがあるじゃないですか。あそこに入るんです。ちょっと小腹も空いてるし、運転して肩もこったし。
 財布と携帯をポケットに入れて、あと、お気に入りの雑誌も持っていきます。
 ファミレスはその時間、だいたい空いてるんですね。なので海の見える4人がけの席に座ります。
 空いてて、広々してて、海が見えて、こういう状態だとファミレスって結構いいもんだなって思いますね。
 食べるのは、モーニングセットとかフレンチトーストが多いですね。コーヒーとパンの組み合わせが好きです。ダイビングの前はあまりに胃にもたれるのは食べない方がいいんです。本当はカフェインも摂らない方がいいんですが、それは目をつぶることにしましょう。朝のコーヒーは欠かせない楽しみです。
 それでパンを食べながら、コーヒーを飲みながら、雑誌を読むんです。
 ふと顔を上げると、海が見えます。漁船が漁から帰って港に入っていくのが見えるんです。
「ダイビングもいいけど、こうやってボーっと海を見てるのもいいなあ」なんて思いながら…

 偶然のポッカリ空いた時間というのは、思いの外ゆったりできるものですね。

「せっかくの海なんだからファミレスなんて!」という
方はこちらなんてどうでしょうか?

 
おすすめの海が見えるファミレス・ファーストフード

デニーズ 逗子店

ガスト 茅ケ崎中海岸店

デニーズ 平塚海岸店

ケンタッキー 小田原国府津店

デニーズ 湯河原店

デニーズ 熱海店

ジョナサン 熱海サンビーチ店

マクドナルド 伊豆下多賀店

ガスト 伊豆今井浜店(海が見えません)











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