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海辺の暮らしの良し悪し


海辺暮らしに憧れる方は、多い少ないはともかく、確実にいらっしゃるのではないでしょうか?
 いつかは海辺に暮らしたいけど、実際の暮らしはどうなんだろう?という疑問に少しでも参考になることが、この章のテーマです。

Nagisaマスターは相模湾の面した海辺に住んでいまして、前は海、後ろは山という立地です。この二つの自然に挟まれた立地を「海山辺暮らし」とNagisaホームページでは呼ぶことにしたいと思います。

こういう立地は、日本には割りと多いんではないでしょうか?あくまでも直感ですが…

今のすみかは、自然に恵まれた良い立地で満足しています。でも、何でもそうかもしれませんが、良いことと悪いことがありまして、住んでみないとわからないそんな良いところと悪いところをご紹介します。

本来ですと日本の海辺の暮らし全般に当てはまることを書きたいのですが、Nagisaマスターは相模湾東部にしか住んだことがありません。とういわけで、この章で書かれたことの多くは、相模湾付近、もっというと湘南あたりのことが前提となっています。



ところで海辺に住むといっても、実際暮らしてみると立地にいくつかのパターンがあることに気がつきます。そのパターンによってライフスタイルが変わってきますので、引越しを考えている方は要注意です。

『いつかは海辺の家で暮らす』という本の著者である加藤さん、植村さんは、海辺の家のロケーションA-1・A-2・B-1・B-2の4パターンに分けています。

Aは海岸線に建つ場合で、Bは海岸線ではないが海まで徒歩圏内と大きく分かれます。

A-1は平地にあって目の前が海の家
A-2は崖っぷちなどの高台にある家
B-1海辺から内陸に少し入った家
B-2海辺から内陸に少し入った高台の家

 と、まあこんなふうに分けられると…。すごいですね。

この分け方はだいたいNagisaマスターも賛成です。
 僕が見聞きする中で多いのは、海辺の暮らしがしたくて引っ越してきたけど、海に徒歩で行けない場所で、結局海に行かなくなってしまったとか、あるいはもっと海に近いところに引っ越した、というケースです。
 このボーダーですが、歩いて20〜30分がギリギリ限界だと思います。
 ちなみにNagisaマスターは徒歩3分です。家から海が見えますが、海岸線ギリギリには建っていません。先ほどの分類では、B-1に入るかなと思います。




海辺暮らしの良いところ
















「海山辺暮らし」の良いところ



気軽にウォータースポーツ

 Nagisaマスターはサーフィン、スキューバーダイビング、シーカヤックをやりますので、海まですぐの立地はありがたいです。窓から海のコンディションをチェックしてすぐに行動を起こせます。

 例えば金曜の夜飲んで遅く帰って、土曜の昼近くまで寝ていたとします。そんなときでも昼メシを食ってから、海に遊びに出られます。

 ウォータースポーツをする方は立地には気をつけたほうがいいです。特に器材が重い、ウインドサーフィンやボート、シーカヤックをやる方は、先ほどの分類でいうA-2やB-2に当たるところに住むと、あまりメリットがありません。

 加えてカートなどで器材を運ばなければならない場合、家から海までの経路に階段などがないかも重要です。Nagisaマスターは家を選ぶ際、そのことは注意しましたので、家から海までの最短距離がすべてスロープです。



自然に囲まれてる安堵感

 波の音、森の葉のこすれる音、リスの鳴き声、鳥のさえずり、風の匂い、潮の香り、そうしたいろいろな要素が人の心には知らず知らずに影響してくるということが、住み始めて良くわかりました。
 そういえば都心に住んでいた頃は、割と気持ちがいらだったりして細かいことで腹を立てていました。

 今はそんなことはありません。週末家にいると気持ちの奥のほうがほぐれていく感じが確かにあります。
 オススメなのは、道のどん詰まりで、奥に家がなく、自分の家が山際で、隣の家と距離があって、プライベート感が高ければ高いほど、のんびりゆったり感が増します。少し高台になっていると海も眺められます。
「限られた人しか付近にいない」というのはなんとも安心できるものです。

 ただこのような自然がたくさんある感じというのは、都心へ通えるエリア、例えば湘南エリアでは藤沢、辻堂、茅ヶ崎あたりでは味わえなくなりつつあります。




アレルギー症状などの病気が和らいだ

 家族の一人がアレルギーの気があったんですが、それが和らぎました。知り合いでも、子供のアトピーやぜんそくが軽くなったという人は結構います。ただ夏の昼のような陽射しが強いときは要注意です。かえって症状が悪くなることもあります。穏やかな気候の日に適度に潮風を浴びるのが良いと思います。
 海まででなくても、家の空気自体が湿気を含んでマイルドになっている気がします。それは特に冬に感じます。



周りの人のゆるさ

 Nagisaマスターの住んでいるあたりの人は、みんなノンビリしていて、極端にいやな人や変な人はいません。以前都心に住んでいるときは、細かいことにうるさいとか嫌味な人がいましたが、そういう意味で暮らしやすいです。

 また、まわりにウォータースポーツをやる人が多いので、趣味の話で盛り上がれるのもいいですね。例えばシーカヤックでちょっと離れたところまで行って帰ってきた話しをしますね。今だと「すごいね。やるね」みたいな反応ですが、これがウォータースポーツをやらない人だと「えっ、いい年してそんな危ないこと」という感じです。そりゃ危ないけどさあ…

 あとちょっとしたことですが、ラフな服でぜんぜん気兼ねないです。相手もダラっとした服装ですから。些細なことですが楽でいいです。



空いている

 郵便局、図書館、役場、病院とか、スーパーなどなど、そういう生活上のサービスがどこも空いています。しかもどこも駐車場がたっぷりあって車で行けて、待たなくていいので、その点も都心に住んでいたころよりもストレスが少ないといえます。





海辺暮らしの悪いところ


















「海山辺暮らし」の悪いところ



通勤に時間がかかる

 都心に通うには少し遠いですね。
 でもまあ、通勤時間中に本を読んだり、仕事をしたりできますので、家で雑用に追われるよりは自分の時間が持てます。これは考え方ですね。都心に住んでいた頃は、遅くまで仕事をするか、飲んでるかで、結局寝る時間は今と変わらず、自分の時間も十分取れませんでした。



虫が出る

 タヌキ、リス、ゲジゲジはいいとして、ムカデ、ヘビは刺されたり、咬まれたりすると実害があります。ムカデはナニゲに家の中にいたりするので、歩くとき座るときは気をつけるようになりました。
 シロアリ被害も多いです。中古住宅を買う方は特に要注意。
 海辺ギリギリに家を建てている方は、海辺の生き物が家の中にナニゲにいたりするようです。例えばフナムシとかヒザラガイとか。あまりギリギリ海辺に家を建てるのは、Nagisaマスターとしてはオススメしません。

 自然が多いということはそれだけ虫や動物が多いということでして、それは本来の姿なんだと思いますが、都会から引っ越してくる方で、虫の嫌いな方はちょっと覚悟したほうがいいでしょう。



塩害

 先ほどの分類のA-1・A-2のエリアでは塩害を覚悟しなくてはなりません。とにかくいろいろなものが錆びます。
 家の外のものはもちろん、家の中のもの、例えばコンピュータ、ステレオ、テレビなどの家電も潮風と夏の湿気でダメになります。

 B-1・B-2のエリアですと塩害はそれほど深刻ではありません。ただ自転車がすぐに錆びるとかエアコンの室外機が錆びるので、すぐにダメになってしまうということはあります。海辺仕様のエアコンがあるという話を聞いたことがあります。

 また錆だけではありません。窓ガラスなどは、潮でベトベトに曇りますので、ケッコー頻繁に、例えば週1とか月2で窓掃除をしないと、外が見えなくなってしまうこともあります。





 土地の形状や自然環境にもよりますが、たいてい海辺は風が強いものです。季節や時間帯で吹く風の向きが変わります。

 Nagisaマスターの住んでいるあたりは、午前中がオフショアで午後がオンショアの風が吹くため、洗濯物は午後の早い時間に取り込まないと、潮風で少し湿った感じになります。

 近くに砂浜がある友人の家は、風で飛んでくる砂で、透明な窓ガラスが曇りガラスみたいになってしまったり、家の中に砂が入るので、海側の窓が開けられないということでした。

 防風林があっても、風が防げるわけではありませんので、要注意です。



台風などの天災

 住むエリアにもその場所がどういう状況なのかにもよりますが、海のギリギリに建っているような家の場合、当然ですが台風の時の高波や風には注意が必要です。家の周囲にさえぎるものがないような立地の時には、モロに風や波の影響を受けます。浸水や風で屋根が飛ばされたりといったことは起こりえます。

 地震のときの津波には特に注意が必要です。Nagisaマスターは引っ越す前に地元の図書館に行って、郷土史の本で関東大震災の時の津波やがけ崩れの被害を調べました。



 参考になりましたでしょうか?
 ちなみに何気ない海辺の一日を、以下に書きましたので、読んでみてください。

 海が好きな人はどんなにハードル多く高くても、海辺に来てしまうものです。
 いつか海辺でお会いしましょう。






















海辺の一日

−夏の休日ダラダラ編−

 海辺で暮らすってどんなんだろう?
 都会に住んでいる方は、そう思うかもしれません。そこで、海辺のある一日をご紹介します。


 ぼくは勤め人で、勤め先は海から遠い町なので、ウィークデーは海辺の生活を楽しむという感じではありません。それだけに休日はとても楽しみです。








【金曜日の夜】
 で、金曜日の夜、家に帰る途中からすごくうれしいですね。電車の中でサーフィンやダイビングの雑誌を読んだりして、気持ちが盛り上がるわけです。
 あれもしたいこれもしたいってね。

 家に帰るとwebで潮まわりとか天気予報をチェックします。
 窓から海は見えるのですが、暗くて海の様子までは見えないので、波の音でだいたいの見当をつけます。
 この瞬間も、ふっと潮の香りがして、いいもんです。

 夜が更けると、酒を飲みます。
 海が見えるテーブルに座って、酒はその時々でいろいろですが、ワインかカクテルかウイスキーが多いですね。ちびちび少しずつ時間をかけて飲む類いの酒が合います。
 一番楽しみなのは、BGMです。多いのは70年代後半から80年代後半くらいのソウルとかAORです。
 例えばFrankie Bleuとか好きですね。
 なかなかゆっくり音楽を聴く時間がないので、身体が音楽を求めているんですね。
 ワインをグビリとやりながら、スピーカーから流れてくる音に耳を澄ませます。波の強い日はそこに潮騒が加わります。
 サーフィンやダイビングの雑誌、最近たくさん出てきた海辺の暮らしの雑誌−えーっと『湘南スタイルマガジン』とか『By The Sea』とか『Sea Dream』−などをパラパラとめくりながら、酒を味わい、音楽を聴く、そんな時間が好きです。

 寝る時に、夏ならば寝室の窓を開け放しておけば、風が入ってきて暑くなく寝られます。朝方は肌寒いくらいなのです。もちろん波の音を聴きながら眠ります。





















【土曜日の朝】

 5時頃、蝉の音で起きてしまいます。
 もうちょっと寝てたい時もありますが、夏はたいてい、こんな風です。ちなみに春はウグイスの鳴き声で起きます。ウソじゃないよ。
 眠いけどね、むりやり早起きすると自然に夜、早寝になってエエ感じのリズムができてきます。
 窓から海の状態をチェックします。今日は腰から肩くらいの波がありそうです。風はオンショアの南西で、わずか。
 ビーサンをつっかけてビーチへ行きます。行くというのも大げさです。何しろ一番近い郵便ポストよりも海のほうが近いのです。
 詳しく海の様子をチェック!海に足をつけて水温も確認しておきます。
 朝の海のコンディションで、サーフィンをするかダイビングをするかシーカヤックをするかを決めます。台風なんかが来てどこもクローズの場合は、家で音楽を聴きながらノンビリします。
 今日はサーフィンをすることにしました。

 どうせサーフィンをするなら・・・潮まわりがいいほうがいいので、潮が満ちてくるまでのんびり。
 朝メシでも食いましょう。
 昨日買っておいたパンとスクランブルエッグとスパム(沖縄風にいうとポーク)。それからカフェモカを淹れます。
 BGMはJeff Larsonの『fragile sunrise』を選びます。
 コーヒーをもう一杯。今度は普通にドリップして、ブラックで。

 さて、サーフィンの準備でもしましょう。
 今日はそれほど大きな波ではなかったです。腰くらい。なのでボードはロングを選びます。
 ボードのワックスが少し落ちているところがあるので、ワックスを塗ります。
 今日はちょっとびっくりするくらい水が冷たかったので、ウェットを着ることにしました。先週はけっこう温かかったのですが、今週南風が吹いていたことと関係があるのでしょうか?

 波があるときは、近所の顔なじみもたいてい来ています。ウォーミングアップしながら、雑談。



















【土曜日の昼〜夕方】

 海から上がると、家のガレージでウェットを脱いじゃって、洗車用のホースで身体とボードとウェットをざっと洗います。
 時刻や天気によっては、ついでに木や草花に水をやります。
 海パン一丁で、そんなことをしていると、たまに近所の奥さんに会ったりするんです。たいした話はしないですけど、海がどうだったとか、夏祭りは神輿を担ぐ人が少ないとか、そういう話をします。
 でも、よく考えたら女の人の前で海パン一丁で、ぼくも相手も気にせず普通に会話をしているというのがすごいですね。
 ぼくの住んでいるあたりは、ウォータースポーツをしている人が多くて、男は上半身が裸で短パン、女の人もビキニに短パンみたいな格好で通りを歩いていたり、コンビニに入ったりしているので、まああまり気にしない土地柄ですが、よく考えたら都内の住宅街でこんなことをしているとかなりヘンな人扱いをされるでしょうね。
 そういう大らかなところも、住んでいてラクです。

 屋外でざっと砂や潮を落としたら、風呂に入ります。そして風呂で本を読みます。ぼくの家は風呂の中で本を読む習慣がある人が多くて、風呂用の読書台があるのです。
 まあ多少濡れても惜しくないような本を持ち込んで読むわけだけど、そんなことをしていると1時間くらいすぐにたってしまいます。

 本当は風呂上がりにビールをガッと飲みたいところだけど、その前にやることがあります。
 車で、近所のスーパーに酒を買いに行くのと、海の様子をチェックしに行くことです。ぼくの家は歩いてスーパーに行くのは、かなり難しい立地なのです。一番近いスーパーまで、チャリで20分くらい。いや、もうちょっとかかるかな?
 そしてスーパーに行く途中、必ず海を通るので、ついでに風と波をチェックして明日に備えます。

 スーパーはたいてい空いています。そんな店内でプラプラしていると知り合いに会ったりして、今晩飲みにこないかとか、明日一緒に遊ぼうという話になります。
 今日は、安いワインを数本(1週間分)、炭酸ミネラルウォーターそして肴として生ハムを買いました。だいたいいつもこんな感じです。ワインがビールや黒ビールになったり、炭酸ミネラルウォーターがただのミネラルウォーターになったり、生ハムがソーセージになったりはしますが。

 それから車を海が見えるところまで走らせて、風と波をチェックします。このときのコンディションで明日何をするか決めてしまっても、はずれることは稀です。波がなければ、ダイビングをするので、家に帰って器材の準備をしますし、波があればもちろんサーフィンです。

 車に乗りこんで、家に向かいます。
 ああそうだ、ちょっと本屋に寄っていこう。 

 休みの日に本屋に行くのが好きです。時間がたっぷりあるので、ふだん見ないようなジャンルの棚を覗いたりします。そうすると、これまで読んだことがないような本を見つけたりできます。













【土曜日の夜】

 家に帰るとすぐに飲み始めちゃいます。夕方、日が沈まないうちから飲むっつうのがいいんですよね。最初はビールで、次はワインにします。
 今日のBGMは「Ella & Louis」にしました。
 家の南側は海が見えるんですが、裏側というか北側は森というか山になってい増す。窓からは竹や松、桜、みかん、あとはぼくが知らない種々の木々が見えます。前に住んでいた人が植えた木と自生の木がゴチャゴチャになっていたりします。
 で、詳しい種類がわからなくて残念だけど、そこにはリスがいたり、鳥がいたり、アゲハ蝶がいたりと、まあボーッと眺めているだけでもけっこう面白いんですよね。
 陽が落ちてだんだん薄暗くなる景色をつまみに酒を飲みます。今日の波とサーフィンのことを思い出しながら。
 もうちょっとしたら、近所の友だちの家に遊びに行きます。


 



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